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2010年8月28日 (土曜日)

時効は必要か

古い事件を取り扱っていると、「時効」はなぜあるのだろうかと疑問に思います。

理由は証拠の散逸など、いくつかありますが、借りたお金は何年たっても返さなければなりませんし、殺人者は何年たっても罪を償うべきと考えるからです。

反面、時効のありがたみも感じます。

はっきりとした証拠がない場合、時間の経過に従い、証拠は散逸しこそすれ、新たに発見される可能性はどんどん小さくなります。

どの中で、いつまでもその事件に縛られるのは、当事者も法曹関係者も大きな負担で、どこかでふんぎりをつけなければならないからです。

私なりに考えた落ち着きどころは、証拠はあるけれども、被告・被告人の所在不明により、裁判を進められない、という場合には「被告なき裁判」にて時効を停止させることができ、そうでない場合は現行の時効制度を、時代の流れに沿って微修正していけばよいのではないかと思います。

時効制度がもう少し認知されれば、時効を知らずないまま成立してしまった、というケースは相当数対応できるでしょう。

時効制度は非常に難しい問題ですが、問題意識の高まっているこの時期にこそ、認知度アップと適正な制度改革があなされてほしいと思います。

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