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2010年7月 3日 (土曜日)

着手金って必要?

他のサービス業と異なり、弁護士に依頼するには、最初にまとまった着手金を支払わなければなりません。
私はこの制度に違和感があるため、度々、このブログでも記事を書き、現実にも、相場よりかなり安い、場合によっては0円の着手金で事件に携わらせていただいています。
ちゃんと最後に成功報酬をもらえれば、残念ながら負けてしまった事件でも立替費用をきちんと精算いただければ、それで構わないのです。
しかし、この仕組みは、弁護士がきちんと仕事をし、依頼者はきちんと約束した費用を支払うという信頼関係が前提です。
ところが、きちんと委任契約書を作成し、費用も明示しているにもかかわらず、大きな理由もなく支払を大幅に遅れたり、事件とは全く関係ないことを縷々述べて、支払から逃れようとする方が時々います。
そういう方がいると、特に一見のお客からは、きちんと着手金を支払わないと、事件には着手しない、という弁護士が増えていくでしょう。
何はともあれ、弁護士が十分な活動を行い、満足のいく結論を得るためには、弁護士と依頼者の信頼関係が不可欠です。
この信頼関係は、もちろん、弁護士が積極的に職務を遂行していくことから、築いていくものですが、
弁護士が依頼者に、「この弁護士大丈夫か?」と不安に思わせてはいけないのと同じで、
依頼者も弁護士に、「こいつ、ちゃんと費用払うのか」と不安にさせてしまうと、なかなかスムーズなコミュニケーションがとりにくくなっていくかもしれません。
私も、普通に信頼できる人であれば、着手金は少なくても、分割でも、事案によっては0円でも構わないのですが、明らかにこのような不安を抱かせる方に対しては、着手金制度の恩恵にあずかり、着手金を支払わなければ、事件に着手できないといいたくなります。
そう考えると、やはり着手金制度は、信頼関係の担保のため、必要かと思います。
とはいえ、無闇に高い着手金を取る弁護士は、本当にその分野で有名な方か、ぼったくりでしょう。
私自身は、今後、知名度があがっても、いくら忙しくても、その人との信頼関係を維持する最低限度の着手金で、事件に携わらせていただきたいと思います。

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