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2010年7月 2日 (金曜日)

「誰でもできる」ことを誰がする

簡単な裁判で、相手方も出頭せず、当然のように勝訴判決をもらえる
楽な仕事ですが、精神的にはあまり満たされません。
弁護士でなくても誰でもできる事務作業に類した仕事だからでしょう。
こうした簡単な仕事の一部を非資格者に任せることはよくあります。
例えば、簡単な訴状は、修習生や事務員に粗書きしてもらい、最終の仕上げのみを弁護士がする、などです。
この仕事体系になれると、相手が出てこない法廷に形だけ出廷するのもお願いしたくなりますが、それはダメです。
弁護士の仕事は基本、弁護士がしなければならないのですが、作業的な仕事はあまり充足感を得られないからとか、作業の効率性のためだとかで、給料を払って人を雇い、仕事を依頼することになります。
弁護士大増員の陰で、裁判官はあまり増員せず、一人あたりの裁判官の判決起案量が増えているようです。
なぜ、裁判官を増やさないのか、疑問で仕方ないですが、そうであれば、裁判所書記官を増やし、判決文の理由以外の部分は、書記官が粗書きして裁判官に渡す、という仕事スタイルができてくるかもしれません。
いずれも、「誰でもできる」すなわち、有資格者でなくてもできることを誰にどこまで任せるかの問題です。
「誰でもできる」からといって行き過ぎた依頼をすると、非弁活動等の問題を生じます。
逆に、仕事が少ない弁護士は、事務員を雇わず、事務的仕事も全て自分でこなすことにより、生計を維持する方向でも考えられるでしょう。
できれば、創像的な仕事ばかりできれば最高ですが、なかなかそうはいかないもの。
時間の許す限り、事務的な仕事でも喜んで対応する姿勢が今後ますます大事になってくると思います。

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