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2010年7月21日 (水曜日)

生え抜きを大事にしよう

サッカーのワールドカップが終わり、移籍市場がにぎわっています。
ワールドカップで活躍した若手有望選手の争奪戦に注目が集まっていますが、その裏で、長年チームを支え続けた往年のスター選手が、所属チームからの移籍を余儀なくされるニュースが気になりました。
プロスポーツ契約は、一般の契約と異なり、継続性の原理が適用されない場面があり、スター選手でも、期待に沿う活躍ができなければ、いつ契約の更新拒絶を言い渡されても仕方のない面はあります。
しかし、チームの生え抜きからスタートして、長年チームに貢献してきた選手を、そうも簡単に放出できるのでしょうか。
放出の背景には、もちろん、スター選手ならではの、高騰した年棒の問題がありますが、年棒を交渉したり、コーチ兼任でお願いするなど、協議の余地はないわけではなさそうです。
チーム生え抜きの英雄は、その後、監督としてのセカンドキャリアでもチームに貢献できる大切な人材であるはずなのに、いとも簡単に放出しているサッカー界の移籍事情は、我々が思うほど、単純なものではないのでしょう。
甲子園球場や、阪神電車の中では、「金本、下柳不要論」を時々耳にします。
年棒に見合う活躍ができておらず、彼らを起用するなら、もっと若手を起用して、将来のチーム作りをすべき、という意見は合理的です。
金本も下柳も、阪神の生え抜きではありませんが、阪神に対する貢献度が甚大であることは誰も異論のないところでしょう。
年齢的にも、他チームでプレーすることはほぼ不可能な彼らに、野球人生をまっとうし、満足して引退してもらう機会の提供により、球団は恩返しをしてほしいと思います。
その意味で、結果が思わしくなくても、年棒対効果が悪くても、彼らを守り続ける阪神球団の姿勢は素晴らしいと思いますし、最後までそうあってほしいと思います。
欧州サッカー界の考え方が、日本人の考え方に良い影響も悪い影響も与えていることは何度か書いてきましたが、生え抜き選手を簡単に放出することは、後者でしょうし、日本のプロスポーツ界は、日本人らしく、生え抜きのスター選手に恩返しをするチーム経営であり続けてほしいと思います。

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