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2010年5月28日 (金曜日)

マニュアルは人を動かさない

内諾のとれていない地域を勝手に移転先に明記して既成事実化をはかる。
具体策を掲げず、理解と協力を求める。
対案を示さず、ただ受け入れを拒絶する。
米軍基地に関する関係者の対応は「教科書通り」の対応で、だからこそ、不満がたまってきます。
理屈上は最善の対応でしょうが、相手からしたらつまらない対応とも言いかえられるでしょう。
例えば、何らかの会合の際には、偉い人のお言葉がありますが、うまくまとまったお言葉が述べられるほど、退屈で、むしろお言葉など不要だとの考えに至ります。
参加者の貴重な時間をいただいているのですから、あたりさわりのない平凡な言葉ではなく、あっと驚かせる発言や、持ち帰って生活で使える言葉を考えて話さなければ、結局、不満と不要論を巻き起こすだけなのです。
米軍基地についての対応は、あまりにマニュアル通りの対応で、話が進展しないことも見え見えで、不満と不要論を巻き起こすものでしかないでしょう。
ただ、これが今の政権の限界だとも思います。
本来であれば、小泉元首相によるハンセン病患者救済、福田元首相によるC型肝炎患者救済の決断のように、あっと驚く考えや決断が望まれるところです。
たとえ、結果を伴わなくてもはずさなければ、国民は支持を続けるでしょう。
しかし、今の民主党は、これ以上はずれた決断をすることができませんし、候補地も「自分のところでは受け入れられない(=平和のフリーライド)」という以上の対応をとることができません。
できない範囲が広すぎるために身動きがとれないのは、基地問題をめぐる、政府のみならず、候補地も含めた現状なのでしょう。
そんななか、政府を単純に批判するだけでなく、基地のたらいまわしが平和のフリーライドであることの問題をふまえ、おのおのができる限りの対応を前向きに考えていくべきだという視点を提起した橋下知事の発言は、具体策を伴うものではないながら、はっとさせるものだったでしょう。
できない、できない、では、話は絶対に進みません。
拉致問題も同じです。
マニュアル通りの対応をやめ、皆でできる範囲で協力し、負担の最も少ない良案を探していく姿勢が絶対に必要なのだとニュースを見るたびに思います。

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