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2010年4月26日 (月曜日)

わかりやすく説明する

法律相談を受けていると、
例えば、1文ごとに、損害賠償、損害賠償、と希望ばかりさきに出、事案の内容がわかりにくい時がしばしばあります。
そのような話を読み解いて、結論を示すのが、弁護士の仕事ですが、事案を読み解くのに20分かかり、法律相談の時間は10分だけというのでは、もったいないです。
法律相談に行かれる方は、できる限り、時系列順に事件の流れを整理し、できるだけ早く、事案を理解してもらうよう準備して臨んだほうが圧倒的に得だと思います。
比較的簡単な債務整理の相談でも、弁護士会は事前に債権者一覧表の作成を相談者にお願いしています。
これにより、おおよその負債状況がわかれば、的確にアドバイスできるのですが、
断片的な振込用紙や請求書を広げながら、あやふやな記憶を話されたり、アドバイスを始めたあと、個人の借り入れや、大型ローンの存在を忘れていたなどと言われると、一から方針を練り直すことになります。
比較的単純な債務整理事件ですら、このような状況ですので、複雑な親族案件などでは、話だけ聞いて時間終了、とならないよう、しっかり事件を整理して相談に持ち込んでほしいと思います。
と、偉そうなことを書いていますが、当の弁護士も、裁判所に事案を説明するのは結構へたくそです。
準備書面における求釈明は、相手が意図的に画している不利益事実を暴き出す手段として使われることが多いですが、弁論準備手続などで、口頭でなされる質問は、要は
この事件が、あなたの準備書面からはよくわからないので、教えてくれ
と言っているものが多いように思います。
裁判所の審理対象として、要件事実を中心とした各事情の構造を意識した主張を心がければ、事案全体が不明瞭になり、事案全体を意識したら争点がぼやけたり、書きにくい事案もありますが、そこを説得的に書くのがプロの仕事です。
裁判所にわかりにくい、と暗黙裡に指摘された準備書面についてしっかり見直しと復習を積み重ねることを忘れてはならないと、思います。

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