« 100円商店街 | トップページ | 困っている人に無償(に近い条件)で奉仕しよう! »

2010年4月12日 (月曜日)

裁判をより身近にするには

裁判所の手続きはぱっと見、非常に迂遠でまどろっこしいです。
しかし、複雑な事件をすればするほど、裁判所が1から丁寧に積み上げる指導をすることのありがたみがわかります。
そういうわけで、弁護士は、裁判所がなぜこのような手続運営をするのか、知っている人のほうが多いです。
しかし、当事者はそうはいきません。
なぜこんなまわりくどい、あるいは、面倒くさいことをしなければ納得できない方が結構います。
そうした方にもできる限り丁寧な説明はするのですが、現役裁判官の教官でも、修習生に十分に教えられないこの事を、裁判実務に関しては素人と大差ない我々が一般人に教えられるほど、甘くはありません。
そして、これが、依頼者と弁護士の争いの火種になったり、弁護士が裁判所の意向に沿った活動をしない一因になったりするのでしょう。
基本大切できることは、まず弁護士が理解すべきです。
そのうえで、もう少し簡易にできることは簡易にしてもらいたいと思う場面もあります。
裁判所から電話があり、「・・・・・・以上ですので、書面で提出お願いします。」という依頼には、「それくらい電話聴取調書ですませてくれよ」と思ったり、
訴額が実際の請求原因に基づく正式な金額より数円小さかった場合に、逐一訴えの変更書面の提出を求められる(一部請求扱いでよいだろうに)時など、もう少し弾力的な運営をしてもらえば、ということもあります。
これは、弁護士が楽したいから言っているのではなく、当事者の一般的認識に裁判実務を近づけてほしいための意見ですが、現実には、その事件が簡単か、複雑かはあけてみないとわからないので、代理人の感覚で手続を想定してはいけないのだとも思います。
結局、過払訴訟など、争点が比較的簡明な事件に限り、特別に迅速に処理するシステムを、個別に速やかに作成する体制造りが大事なのだと思います。
そのためにも、一般市民の目線で、裁判のどこが賛同しにくいか、そのために、どこをどう変えればよいか、意見を出し続けることが大事で、そういう意見が気軽に出せる環境であり続けてほしいと思います。

|

« 100円商店街 | トップページ | 困っている人に無償(に近い条件)で奉仕しよう! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 裁判をより身近にするには:

« 100円商店街 | トップページ | 困っている人に無償(に近い条件)で奉仕しよう! »