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2010年3月 5日 (金曜日)

地裁裁判例の扱い

地方裁判所の裁判例のどれほどの意味があるか。

最高裁判例は法律とほぼ同じレベルの意味を有します。

高裁判例も、上告審の判決がなければ、最高裁判例に準じた意味を持つと考えてよいでしょう。

しかし、地裁の判例は、書く裁判官もピンキリですし、事実認定に力を注ぎ、法律上の主張がおろそかになっている可能性もあります。

とある裁判官は、「地裁の裁判例は参考程度にしかみませんよ」と言いました。

これが本心か、他の地裁裁判例のとおりの判決が出ると期待するな、という牽制かはわかりませんが、自分の事案に有利に援用できる地裁裁判例がみつかっても、すぐに勝てると考えてはいけないようです。

では、地裁の裁判例は全く参照に値しないか。

まず、依頼者に出す、訴訟の見込みについての意見書を作成する場合には、結論に説得味を与える材料になるでしょう。

次に、準備書面や内容証明郵便などで、相手に意見する場合も、一定のパワーがあります。

あとは、訴訟の見込みについての一定の目安になり、和解をどの程度視野に入れるべきかの参考にできます。

というわけで、地裁裁判例は、最高裁判例や一部の高裁判例のように、引用が必須というわけではありませんが、引用しうる裁判例を探す力は大事なのかと思います。

些細なことでも、類似の判例がないかどうか探し、参考までに引用する。

これができるできないは、並の弁護士と一流の弁護士を分ける大きなポイントなのかもしれません。

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