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2010年3月18日 (木曜日)

真の解決とは

何百件という事件を解決してきました。
それぞれの依頼者が今、どうしているかまでは知る由もありませんが、事件を法律的におさめて解決というわけではありません。
刑事事件では、同様の犯罪を犯さないよう十分に反省させること
債務整理では、今後は計画的に資産運用し、安易に他人の資産に依拠しない体勢を作ること
離婚事件では、解決後、幸せな生活がおくれること
そこまで配慮して慎重に話を進めないと、ただ、法律をふりかざして表面を取り繕うだけではダメだと思います。
忙しかったり、ある程度実務に精通すると、事件解決のための最短ルートが見えることもあります。
アメフトのランニングバックや将棋の棋士などは、それを見つけるのが仕事ですが、弁護士はこれをみつけるのが仕事ではありません。
法律の部分をいかに早く解決するかも大事なポイントではありますが、その先に、その依頼者が、支払った費用にみあった、あるいはそれ以上の幸せを得られたかどうか、そちらのほうが大事だと思います。
自分が担当した被告人は、きちんとまじめな生活をおくっているか
自分が債務整理した依頼者は、きちんと毎月のお金をやりくりできているか
自分が担当した女性依頼者は、今、幸せに生きているか
検証する術はなく、すべきではないと思いますが、このことを考えず、ただ目の前に忙殺される弁護士にはなりたくないと思います。
非常に難しく、非効率で、時に共感を得にくいやり方ですので、時と場合と依頼者に応じ、使い分けが必要ですが、心の底、頭の奥ではこのことを忘れずに頑張っていきたいと思います。

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