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2010年3月17日 (水曜日)

「取扱分野」と「専門分野」

弁護士紹介のところで「取扱分野」と「専門分野」という記載があります。
簡単に言えば、前者は、当該分野を受任します、取り扱いできます、という表示で、後者は当該分野に優れています、という表示です。
これは自己紹介であるうえ、両者を混同しているケースもありますので、記載だけではあまり信用できません。
では、どう判断すればよいか。
実際に相談をして、具体的な手続や処理方針がすぐにぱぱっと出てきたら、その弁護士は当該分野に優れていると考えてよいでしょうし、
「調べてみないとわからない・・」が何回も出てくると、ただ取り扱うだけであると、考えられるでしょう。
本を読んでも、それだけではすぐには身につきませんし、実務上の様々な事情は、実際に事件を処理してみないとわからないこともあります。
多くの事件処理を通じて経験を積んだ弁護士と、ただ本で勉強しただけの弁護士は、上記のような場面でその差が如実に現れてきます。
交通事故や家事事件、債務整理などはどこの法律事務所でも取り扱っています。
本当に当該事件を多数取り扱った経験があるのか、当該案件しか依頼がない事務所なのかは、しっかり見極めたほうがよいと思います。
しかし、これからますます弁護士が増えていくと、「専門分野」といえるだけの経験を積む機会はどんどん失われ、そこそこの案件をそこそこにこなせる平凡な弁護士が多数生まれてくると思います。
その中で、生き残るためには、現在弁護士である者は、早期に専門分野を固め、その経験を集中的に積む
これから弁護士になろうとする者は、司法試験の合格に時間がかかりそうであれば、弁護士になった後やりたい分野の職務経験を積んでから合格する
という方針をしっかりもって日々研鑽しなければならないでしょう。
あまり豊富とはいえないチャンスの中で、いかに「専門性」を勝ち取るか、これは目先の顧客獲得よりもはるかに重要なポイントであるといえそうです。

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