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2010年2月 8日 (月曜日)

和解はしたいのだけれど・・・

和解のできそうな案件で和解を拒絶すると、裁判官がとても悲しい顔をします。
過払い訴訟増加の影で、民事訴訟件数は減っているといわれますが、和解できずに判決となる事件が増加し、「判決起案が大変」と言われる裁判官が増えているように思います。
代理人としても和解での早期解決を希望する案件のほうが圧倒的に多いことは事実です。
が、実際に和解成立にこじつけるには、理屈ではない壁がそびえたつのも事実です。
このまま判決をもらっても負ける可能性が高いと告知されても納得しない当事者がいれば、判決にするしかないでしょう。
また、資力の不存在から、想定される判決内容を前提とした和解ができないケースが多いです。
資力のない相手方に対する金銭請求訴訟では、一旦、全額認めていただき、近い期日で何割か一括で払うか、合理的な期間内で分割で払ってもらえればよしとも考え、依頼者と相談しますが、最近は半年先に3割払うとか、半年先から分割で払うという和解案を出してくるものもあり、ここまでくると飲めない相談となってきます。
過払訴訟でも、法的整理が噂される業者もありますので、そうした業者に対しては、半年後の一括支払よりも、今月中の3割支払のほうが価値があると考えられるケースもありますが、そういった業者は、大幅に減額しても、早期の支払は困難といってきます。
被告側の勝ち筋事件を除き、弁護士は決して判決をもらえばよい、と考えているわけではありません。
依頼者の納得する内容で早期に和解を成立させたいと考えていますし、「判決でよい」とは、「判決やむなし」という意味で語られることが多いでしょう。
いろいろと難しい事情が絡み合うなか、和解の道を適切にひもとき、到底和解では依頼者の満足を得られない場合には最短での判決を求める。
弁護士1人1人がそうあれたらいいと思いますし、裁判官もこれを汲み取り頑張って判決起案してもらいたいと思います。

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