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2010年2月12日 (金曜日)

事実と書面

人間・杉本智則は、約束を逐一書面化するのを嫌います。

そんな面倒臭いことをしなくても、約束したことを守るのが人間だと思うからです。

弁護士・杉本智則は、約束を書面化・録音しないと気がすみません。

法律紛争の中に跋扈する魑魅魍魎は、記憶喪失を理由にしばしば約束を反故するからです。

書面化の意義はたとえばこんな場面にもでてきます。

ある合意を書面化した・が、一部誤った語句を使い、当事者双方が気付かなかった。

後に、紛争が起こり、合意による請求をしたところ、上記誤った語句を引用された。

合意の存在及び内容は、それにより請求権を発生させる当事者に主張・立証責任があるので、書面の存在は有利に働きます・・が、誤った語句があると、その語句の意味で合意が成立したと事実上推定されてしまうため、請求者は、してもいない合意を覆す必要に迫られます。

少し変わったケースで、ある合意をした後に、相手方が手書きで条項を追加した。

この追加条項の成否も一筋縄でいかない場合が結構あります。

追加条項は当初からあったという相手方。

当初はなかったという本人。

最終的にはいずれの記憶が理路整然としているかの勝負になります。

結論として、書面化は自己防衛の最低手段であって、本当の防衛のためには、書類を自分が納得するまで何度も読み返すべき、というのが弁護士・杉本智則の意見。

そんなぎすぎすした社会ではなく、お互いに信頼しあい、不合理な紛争が発生しない社会を切望するのが人間・杉本智則の社会です。

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