« 最強のカードと最良のカード | トップページ | 1歩前に進んだコミュニケーション »

2010年1月26日 (火曜日)

vs消費者金融・各論

昨日の「最強の主張」と「最良の対応」の使い分けの各論です。

vs消費者金融業者の過払訴訟の場合、消費者金融業者は少し前まで、判決に近い金額を任意に支払うという「最弱の対応」をしていたため、弁護士業界および司法書士業界のターゲットとなりました。

しかしながら、最近は経営が厳しいのか、予想される判決を大幅に下回る金額でなければ支払わない、という業者が増え、一転して被告側の「最強の主張」に固執するようになりました。

このような態度は、交渉上のテクニックでなんとかなるレベルを超えるものが多く、債務整理を手掛ける人の悩みのタネとなっていると聞きます。

交渉でラチがあかない、判決では勝訴の見込みがあるという事件で、被告に最大の防御をされた際の最強のカードは、「一刻も早く訴訟提起し、勝訴判決を得る」ということで、私が担当している案件では、最短での勝訴判決取得を目指し、そのうえで交渉するというスタンスをとることが多いです。

これに対する被告の最大の防御は、訴訟の進行を遅らせ、原告代理人の面倒を増やして、戦意を喪失させることでしょう。

私はそのような策には乗りませんが、意外と、訴訟提起したのに、あっさり折れて勝訴判決内容からいささか外れた内容で和解してしまう弁護士は少なくないようです。

交渉の余地がない案件では最強のカードを切り、折れないこと。

これが最良の選択でしょう。

(そのうえで、交渉での解決に持ち込めるとベストです)

弁護士は自分の気分で仕事するのではなく、依頼者のために働くこと。

それを実践する弁護士であるかどうかは、こういうところに結構現れるようです。

|

« 最強のカードと最良のカード | トップページ | 1歩前に進んだコミュニケーション »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: vs消費者金融・各論:

« 最強のカードと最良のカード | トップページ | 1歩前に進んだコミュニケーション »