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2010年1月22日 (金曜日)

捜査弁護は迅速に

とある刑事事件で、昨晩示談を成立させ、今朝、検察官に示談書を提出しました。
事実自体に争いがあり、勾留満期までまだ日があるので、勇気づけに行こうと夕方接見に出かけたら、もう釈放されており、空振りました。
警察の民事不介入は、警察への不満として語られることが多いですが、民事で話がついたなら、とっとと不起訴で釈放という点では、話がわかる対応だと思いました。
法曹でない知り合いに聞くと、同じような犯罪を犯しても
すぐに私選弁護士をつけるかつけないか
優秀な私選弁護士をつけるか、フットワークの重い弁護士がつくかで、
前者はあっという間に不起訴釈放だが、後者はずるずる裁判して執行猶予判決が出るということがしばしばあるようです。
これまで、被疑者段階での国選弁護がなかったため、起訴されるまでの弁護活動は限られた捜査段階からの私選弁護でしかありませんでしたが、被疑者国選の場を活用し、捜査弁護の腕をメキメキあげている弁護士と、裁判で執行猶予をとればよいと考えている弁護士とでは、実力差が出つつあるようです。
これは、被疑者弁護に多額の費用を投じた副産物といえるでしょう。
私も、昨年の被疑者弁護開始までは、捜査弁護はからっきしでしたが、被疑者国選での不起訴獲得はこれで2件目。
ダラダラ裁判をして留置されるよりは、反省すべき点を反省し、出すべきお金を出して早く解決してしまうほうが結果的に負担が少なくなることが結構あります。
そういうわけで、最近は、公判弁護よりも、捜査弁護にやりがいを感じています。
定型的な処理をする自白事件の裁判よりも、いかに動き、いかに早く解決するかを考える捜査弁護の仕事は創造的です。
ただ、その分、「先生、いつかけても事務所にいない」という不満も出てきていますので、事件処理全体のバランスに配慮しながら、今後も、捜査弁護に力を入れていきたいと思います。

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