著作権にご注意!
大原学園が我妻民法を無断引用したとして提訴された事件はある意味そうなるのかなぁと思いました。
内容は知りませんがおそらく著作権法違反の事件でしょう。
著作権法は難しいのです。
ブログやホームページが流行しているこの時代ですが、ブログやホームページには著作権法に違反しているものが氾濫しているといっても過言ではないでしょう。
それほど、著作権は簡単に成立し、簡単に侵害できてしまいます。
検索エンジンやネットオークションはいまでは非常にネットユーザーに身近な存在になっていますが、著作権侵害のおそれが強いため、今年1月1日から施行された改正著作権法で手当てされました。
この手当てがなければ自分が所有権を有する美術品をネットオークションに出して写真を掲載するだけで著作権侵害になる可能性が高いのです。
それだけ敏感な著作権法ですが、法学部生や若手弁護士も十分に理解していない場合が多く、違反に気づかない場合が多いです。
後で指摘されて故意じゃなかったといっても間に合いません。
受験予備校のテキストは大抵、受験生もしくは合格者アルバイトが執筆し、著作権法違反かどうかチェックする能力がありません。
むしろ間違ったことは書いてはいけないので、引用文献を正確に引用しなさいと指導されているケースも多いようです。
文献をそのまま引用すれば著作権法違反、そのまま引用しなければ間違いのおそれがあるというのでは、執筆はままならないでしょう。
これは、自分の理解とそれを自分の言葉で表現することが正確にできないことに起因します。
この事件を機に考えるべきは、
素人の本は危険だから買ってはいけない書いてはいけない
本を書くにもブログやホームページを作成するにも、他人のパクリはNG、自分の思う・考えることを自分の言葉で書きましょう
ということでしょう。
普段国語が嫌いな人でも、本やブログ作成のためなら勉強してみようという気になるのではないでしょうか?
著作権侵害は、本がベストセラーになるなどしない限り、損害賠償額もあまり大きくならない場合が多いので、さらに油断しがちですが、少しでも気になったら気をつけ、専門家の意見を聞いて対処すべきだと思います。
| 固定リンク
コメント