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2009年10月 1日 (木曜日)

主尋問と反対尋問の準備

話し合いで解決できなければ、証人尋問をして判決を求める必要があります。

自分が申請する証人を尋問するには、あらかじめ陳述書を作成し、できる限りその内容に近い証言を引き出せることが理想です。

逆に、相手が申請する証人を尋問するには、あらかじめ提出された陳述書を検討し、陳述書や証人の証言内容と整合しない事実をたくさん引き出せることが理想です。

その違いから、主尋問と反対尋問とでは用意すべきことが全然違います。

主尋問をする場合は、陳述書を作成した後、証人尋問で聞く質問と回答(想定問答集)をあらかじめ用意しておきます。

これ自体は事務的で創造性のない仕事ですが、これを作ってしまい、打ち合わせをすませてしまえば、尋問当日は比較的荷の軽い仕事となります。

対して、反対尋問は、想定問答集を作れません。

厳密にいえば、質問に対して想定される答えに対しさらに質問を考えと、想定問答集を掘り下げていくのが大事ですが、非常に幅広く、とてもすべてを網羅しきれません。

ある程度までは、想定問答を準備すべきですが、最後はセンスやその場の判断が要求されてきます。

主尋問は事務作業量が多いものの、本番の仕事は比較的楽で、成果をあげやすい

反対尋問は事務作業量は少ないものの、本番の対応が大変で、成果は不透明

どちらがよいかと言われれば、日本人的には前者の方が人気が高いのではないかと思います。

しかし、やりがいは明らかに後者です。

私も弁護士になった当初は前者の方が好きでしたが、やがて後者に傾いていきました。

誰にでもできる仕事をするより、自分しかできない仕事を成し遂げる快感は格別です。

その分、責任も重いことを重々承知しながら、できる限り楽しんで、積極的に仕事ができればいいなと思います。

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