« 日本人は3度の飯よりスポーツが好きか? | トップページ | わずかな差? »

2009年9月 4日 (金曜日)

当事者を憎んで代理人を憎まず

裁判官の心証開示に反対したとき。

一貫しない態度をとったとき。

そんなとき、裁判官の機嫌は悪くなります。

そりゃそうでしょう。

法に則って適正に事件を裁こうとする中で、こうした人間は「異物」で、適正な事件処理を妨げるからです。

しかし、それを代理人にあたらないでほしいと感じています。

怒りをぶつける相手が代理人しかいない

代理人からもっとガツンと本人に言い、説得しろ

そうした心境もわかりますが、平均的な弁護士はすでにこれを実践しています。

最初から負け事件を受任するのは閑古鳥の鳴く法律事務所だけでしょうし、

ふらふらした態度をとられると、困るのは代理人ですから、人によってキャパが違うでしょうが、たしなめるのが普通です。

こうしたことが起こるのは、裁判所も、合理的な判断しかできず、和解が成立しない人間の心理を理解もしくは許容ができていないからだと思います。

それは、裁判は裁判所に出された資料から判断され、出されていない資料を引用したり、勝手な憶測をはらんではいけないという構造によります。

当事者が、合理的に動いてくれず、コントロールできない場合、弁論準備などで、こっそり裁判官に事情を説明し、裁判所に事件処理を予測・修正する機会を与えることが大事だと思います。

これも、弁護士の裁判技術の1つ。

「裁判所は何でも理解してくれる」ではなく、「裁判所にすべて理解してもらえるよう」活動することが、今後ますます求められてきそうです。

|

« 日本人は3度の飯よりスポーツが好きか? | トップページ | わずかな差? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 当事者を憎んで代理人を憎まず:

« 日本人は3度の飯よりスポーツが好きか? | トップページ | わずかな差? »