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2009年9月 9日 (水曜日)

聞き手を意識した仕事

昨日、ただの覚せい剤取締法違反被告事件にずいぶんたくさんの傍聴人が並んでるな、芸能人の事件かな、と思っていたら、裁判員制度の事件でした。

この事件、裁判長から検察官にかなり指摘があったようです。

「裁判員がわかる言葉を使い、専門用語をできる限り使うな」

いまさらながら、至極もっともなことですが、意識しても簡単にできないことだというのがよくわかります。

裁判員制度では、法律素人がわかりやすい言葉で説明することを決して忘れてはならないことを、改めて教えてくれました。

しかし、この姿勢は、裁判員案件だけ意識していればよいものではありません。

普段の法律相談も、相手は法律素人です。

裁判所に話す言葉と同じ言葉を使っても十分に理解はできないでしょう。

できる限りわかりやすい言葉を使い、理解と納得を繰り返しながら、事件を進めていくことが、事件を円満に解決していくため、信頼関係を築けるために、一番大事なことではないかと思います。

弁護士は裁判をする人ではなく、裁判する内容をわかりやすく説明する人であるべきです。

法律素人を相手にしない検察官が陥ったポイントは、今後、調書作成の面などで応用してほしいと思いますし、われわれ弁護士は、独りよがりに事件を進めず、依頼者にわかりおやすい事件処理を常に心がけていかなければならないと、裁判員制度上の問題をしっかり受け止めるべきだと思いました。

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