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2009年9月25日 (金曜日)

能力相応

消費者金融業者の裁判は弁護士でない社員が担当することが多いです。

法律的に素人であるため、誰かが別件で書いた主張書面をその意味もわからずコピペして、出してくるため、「・・・という理由で当該主張は失当である」というマジレスをするのが大人げないと感じることもあります。

最近の消費者金融業者の中には、過払い案件は最終的に言い値で支払うことになっても、ある程度引き延ばせればよい、と考えている業者もあるようで、「多忙」と「素人」を盾に、主張を小出しにし、時間稼ぎをしてくるところもあります。

これを我々若手弁護士がすると、裁判官にこっぴどくしかられますが、ベテラン弁護士や業者の社員にはおとがめはあまりありません。

それはできる子が努力しない場合、教育的意味で叱りますが、できない大人、もしくはキャパを超えた大人に何を言っても無駄という、教育上の問題と似ています。

要はその人の能力相応の対応をするという態度です。

消費者金融は大手法律事務所が抱えるよりはるかに多数の訴訟を抱えているようですので、素人社員に任せて時間がかかるのは多少は仕方がないですし、引退間近のベテラン弁護士が古い判例を持ちだして、現在では失当な主張を展開しても、きちんと逐一反論しなければいけないのもある程度は仕方がないです。

しかし、だからといって、訴訟が、一般的なスピードより著しく遅くなってよいわけではありません。

その対策としては、裁判所がそういう訴訟追行者に対し、一定の場面で手綱を引き締めるとともに、相手代理人も、早く的確な主張で、素早く相手を追い詰める(無理筋な部分は深追いしない)ことが大事だと思います。

裁判のスピードは相手代理人の対応や能力にも左右されます。

いかに相手代理人の能力にあわせた弾力的な対応ができるかも大事な要素であると思います。

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