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2009年8月25日 (火曜日)

保釈のタイミング

追起訴予定のある事件について、被告人から保釈申請があった場合、保釈してよいか

司法修習生の模範解答はノー

理由は、別件逮捕されれば、保釈金納付が無意味になってしまうからです。

実務では往々にして、追起訴予定の件について保釈希望が出されます。

こういう被告人は頻繁に弁護士を呼びだすので、弁護士としても早く保釈してあげたいのですが、安易に応じてはいけません。

時に、被告人は「警察官は追起訴しないと言った」「警察官が保釈された場合、きちんと任意捜査に応じていれば再逮捕しないといった」「取調はすべて終わった」といって保釈要望を出してきますが、仮に警察官がそういったとしても、上司の検察官らが、追加捜査や再逮捕、追起訴を指示すれば従わざるをえませんし、再逮捕される可能性が0とはいえないので、やはりこの段階で保釈申請を出すのは慎重であるべきです。

起訴状に追起訴ありと書かれていたら、予定は遅れても追起訴はある確率が高く、追起訴されるのであれば、再逮捕の可能性もあります。

そうした点を丁寧に説明して、じっくり判断してもらう必要があります。

しかし、これは保釈申請しないという結論を被告人に押しつけるものであってはなりません。

諸々のリスクを十分に説明したうえで、最終的な判断は本人にしてもらわなければなりません。

無理筋の否認事件以外では、あまり被告人と弁護人の方針は大きく違わないのが、刑事事件のよいところですが、保釈申請については、丁寧な説明と慎重な判断が求められ、思ったよりしんどい仕事だと感じることがあります。

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