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2009年8月31日 (月曜日)

安心できるシグナル

交通の教習でのクイズ

一番安心できる信号は何か?

答えは「赤」

確定的に、「動かない」という判断が正しく、答えを考える必要がないからです。

青や黄は、周囲の状況をふまえ、動くべきか止まるべきか判断が必要で、判断を誤るリスクがあるというのが理由です。

同じように、一番安心できる被告人の態度は何か?

答えは「否認」

書証を原則としてすべて不同意とし、被告人に不利な証拠や証言を弾劾していけばよく、対応を考える必要がないからです。

自白やプチ否認の場合、証拠を確認したうえで、事実を認めてよいか、証拠に同意してよいか判断を求められ、その判断を誤ると、責任追及されるリスクがあります。

何度かこのブログでも取り上げてきましたが、最近、判断に苦しむプチ否認案件が多く頭を悩ませることがあります。

共同起訴されている被告人の弁護人は、たいてい、簡単に事実も証拠も認めてしまいますが、私は、被告人が事実を完全に認めていない事件で、このような軽い対応をしてはいけないと思います。

1,2回期日が伸びると被告人も裁判所も検察官も嫌そうな顔をしますが、事実を無視して進める手続きに価値はないと思います。

ただその反面で、不必要に証拠を不同意とし、証人尋問の回数を増やしても意味がないので、できる限り証拠は同意する姿勢も大事です。

まさに、黄色信号の交差点の中で、加速してつきぬけるべきか、急ブレーキをかけるべきかの判断を求められているようです。

大変な仕事のわりに、否認事件のようなやりがいもなく、あまりやりたくない事件です。

しかし、微妙なタイミングで黄色信号に変わってしまうのは、運転している以上は避けられないこと。

この仕事についている以上、微妙な否認事件も、適切に処理できるよう1件1件しっかり考えながら対応したいと思います。

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