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2009年7月23日 (木曜日)

裁判官も人間だもの・・

裁判所が全て解決してくれる。

時々そう考えている方がいます。

我々弁護士からすれば、裁判官・書記官はよく法律を勉強しておられ、見落としが少なく、非常に丁寧確実な仕事をする頼もしい存在です。

しかし、同じ人間である以上、誤った判断をすることもありますし、人間にできないことをできるはずはありません。

裁判所は全ての事実を見抜いてくれる

裁判官は全てのウソを見抜いてくれる

裁判官は資力の乏しい相手に金を払わせてくれる

裁判実務を知らない人が陥りやすい誤解ですが、このようなことは人間の能力を超えており、いかに超人裁判官といえど無理です。

訴訟を提起する際、あるいは、提起された訴訟を受任する場合、相談者が裁判に対し、どのような印象を持っているか把握し、少しずつでも裁判について説明し、考え方を修正に導くのも弁護士の大きな仕事だと思います。

話変わって、裁判員制度が市民に敬遠されるのは、自分には上に書いたようなことができっこない、という考えも大きなウェートをしめるのではないでしょうか?

裁判官は職務上、よくわからない事件でも何らかの事実認定をして結論を出さねばなりません。

その際の責任・プレッシャーは想像を絶するものだと思います。

これを裁判官にばかり背負わせて、誤りがあれば事後に結果論で批判するのは正しいあり方だとは思いません。

全てできなくてもいい、人間なのだから。

一緒に考え、意見を出し合い、少しでも確からしい結論を導くことができれば、この制度は大成功です。

そういう考えで、少しでも裁判員制度に対する意識が高まり、裁判に対する認識が変わっていけばよいと思います。

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