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2009年7月30日 (木曜日)

記録は厚いほどよい?

ときどき、やたら長い主張書面や大量の証拠書類を出してくる相手方がいます。

漠然と見ていたら、すごいとおもいがちですが、事件に照らしてみると、「つまらんことやってくるな」と思うことが多いです。

特許訴訟や、医療過誤訴訟では大量の書証と、綿密な主張が要求されますが、一般事件では、そこまでは要求されず、逆に、争点等の簡素化の方が要求されます。

そのような空気をよまず、だらだらと長い書面や大量の訴訟が出されても、すごいとは全く思いませんし、必要がなければ目もほとんど通しません。

特許訴訟や医療過誤事件は裁判官が知らないことが多いため、裁判官に調べろというのではなく、裁判官にできる限りわかりやすく説明することが必要ですが、裁判官が当然知っている基本的な法律解釈論をだらだらと述べたり、証拠だけ大量に放り込んで、あとは読んで解釈してくれ、というのは、優れた弁護活動ではないと思います。

適切な法律構成を考え、それを裏付ける主要・間接事実をわかりやすく簡潔に整理し、争点についての証拠を余すことなく提出し、各証拠の立証趣旨・位置づけをきちんと説明する。

研修所でも教えられている基本中の基本ですが、それができない弁護士を時々見かけるにも事実。

事件の難易度・専門性をふまえ、適切な量の主張・立証を心掛け、読んでもらえない・読んでがっかりする仕事をしないよう、今一度精査しながら1件1件の仕事を丁寧に処理したいと思います。

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