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2009年6月24日 (水曜日)

主張の崩し方

裁判では、理解不能な無茶苦茶な主張や言い分は次々と出てきます。

無茶な主張は、放っておいても裁判所は採用しませんし、相手するだけ労力の無駄なので、私は基本的に相手をしませんが、主張によっては、裁判所がそれを採用する可能性がるものもあり、反論を怠って相手の主張を通してしまうと懲戒ものです。

そこで、確実に裁判所が採用しないと断言できる主張でなければ何らかの弾劾をするのは、普通の対応といえるでしょう。

その代表的手段が「つつく」

反対尋問や求釈明などにより、「ここは常識に外れていると思うのだが、合理的に説明せよ」と突きつけ、合理的な説明や反論ができないことをもって、有利な結論を引き出そうとする手法です。

ただ気をつけなければいけないのは、

反対尋問は有利な効果を引き出すべく、誘導的・脅迫的なものになってはいけないこと

求釈明は、「自分の常識」を前提として、不合理をつついても意味のないこと

だからこそ、反対尋問では、求めるべき答えが明らかでも、そこに導く流れが正当かつ明らかでなければならず、求釈明では、相手の主張内容と自分の評価が一致しなければ、不毛な非難に終始してしまうことをしっかり理解すべきです。

裁判で相手の主張は崩していかなければなりませんが、いきなり自己の主観的評価を前提に飛びつかず、いろいろ考え、明確なステップを踏んで進めていかなければなりません。

その意味で、私は、求釈明は反対尋問で必要不可欠なポイントを逃さないための確認のステップ、反対尋問は、相手方の言い分の不合理をだと決定づける実践のステップ位置づけ、適当な対応を心がけています。

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