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2009年6月17日 (水曜日)

原告か被告か?

弁護士になりたての際の研修で、「原告側ばかりやる弁護士」「被告側ばかりやる弁護士」がいることを教えてもらいました。

当時の我が国の判決における原告の一部以上勝訴率は約9割。

被告側事件を受ける弁護士は負け筋事件のしりぬぐいばかりやっているというイメージがありました。

しかし、今現在、原告側より被告側事件の方が圧倒的にやりやすいと思います。

原告側は、法律構成を選択できますが、裏を返せば、弁護士の法律構成が悪かったと結果論を言われかねませんし、受任時にしっかり証拠構造をつかんでおかなければ、受任後に証拠不足などで、棄却濃厚となった場合に紛争のもとになります。

さらには、裁判で勝っても、被告に支払能力がなく、結局依頼者の要求が満たされないケースも多いです。

特許訴訟では、カウンターパンチで特許自体がつぶされてしまう危険すらあります。

それを考えれば、負け筋事件でも、資力欠如を理由に交渉の余地のある被告側は気楽な方なのでしょう。

私は常に、原告側・被告側をバランスよく受けていますし、どちらかに偏っていることはありませんし、受けた以上は、依頼者の最大の利益を主張しますが、和解では、「裁判所はどう考えるか」「公平な結論は何か」を客観的に考え、裁判所の判断にできる限り従うよう心がけています。

しかし、人によっては同じ事件でも、原告に就く場合と被告に就く場合で全く正反対の態度をとる人もいます。

原告と被告のどちらに就くかは、人それぞれでしょうが、どちらについても、客観的に妥当な和解案に依頼者を導くべきなのは変わりませんし、もう少しこの点を意識して活動すれば、もっと和解はスムーズにいくのではないかと思いました。

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