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2009年5月29日 (金曜日)

原告はつらいよ・・

不況でも、弁護士業界の仕事はあまりかわりませんが、最近、特に違いを感じるのは債権回収の場面です。

裁判を起こし、裁判官の心証も固まり、分割弁済の和解をすすめようにも、十分に払えない人が非常に増え、いかに債権回収をうまくやるかが大事なポイントになりました。

仕事がない

仕事を失った

そういう人からは分割にしても十分な支払を受けることは困難で、とりあえず判決をもらって、時効を中断して様子を見るしかできない場合もあります。

金融機関側の代理人に立つと特にこれを感じますが、同時に思うのはこういった十分な支払ができない者の代理人に就任している弁護士や司法書士が意外に多いこと。

支払はできないけれども破産はしたくない、そういう相談を受けて、とりあえず受任して請求をとめ、交渉が失敗しても、判決では負けるが、執行できないので、事実上逃れられる、そういう感覚で任意整理が受任されているのであればゆゆしき事態です。

ともあれ、金銭請求をする原告は、費用と時間をかけて判決で勝っても債権回収ができないケースが増え、特許権侵害を主張する原告は逆に特許権をつぶされてしまうリスクがあり、このままでは裁判はどんどん利用しにくいものになります。

裁判が利用しにくいと、私的債権回収が増え、社会への影響もどんどん悪化していく危険性もあります。

この不況による影響は永続的なものではないでしょうが、原告がもう少し裁判をしやすい仕組みを作っていかなければ、これから裁判件数はどんどん減少していくのではないかと危惧します。

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