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2009年5月11日 (月曜日)

債権回収のかけひき

交渉はいうまでもなく、弱みを握られた方が負けます。

弁護士として債権回収の合理的な道筋が見えていても、最初からその道筋で交渉を進めれば弱みを握られます。

相手に差し押さえるべき財産があるなら、判決をもらって差し押さえをすればよい。

そうせず、あえて和解目的で中途半端な対応をすると、足元を見られます。

最初から差し押さえ前提の強気の交渉をした方が、相手からの和解打診を引き出しやすいです。

仮差押をしておくとなお交渉は有利にすすみやすいでしょう。

逆に差し押さえるべき財産のない場合、判決は相手にとって弱みではなく、話は違います。

この場合も、中途半端に和解せず、まず判決をおさえておくのは常套です。

相手の資力説明をうのみにして、安易に依頼者の権利を譲歩させてしまっては大変です。

判決をもらったあと、いかに任意に相手に弁済させるかが弁護士の腕の見せ所。

依頼者としては強気で押して、少しでも多額の分割弁済を引き出してほしいと思うでしょうし、それは基本です。

しかし、強権をふるって、無茶な分割弁済の合意書を交わしても、相手が払えなくなれば、余計手間がっかり、弁護士と依頼者の間の信頼関係にも影響が及びかねません。

相手の資力・返済能力というのは、結構変動するものです。

相手がどうしてもまとまった返済が難しいというのであれば、とりあえず最低限の額を必ず毎月入金させ(これが結構大事)、定期的に連絡をとる。

その中で、景気がよくなった兆候があれば、返済額を増やさせる。

こうした地道な対応が、差押財産のない債権回収手続では非常に大事だと思います。

相手に弱みを見せない

相手の弱みがみえない場合、堅実路線で交渉する

当たり前の話ですが、弁護士業界でも非常に重要な方法論です。

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