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2009年3月10日 (火曜日)

人の恨みをかう仕事?

弁護士を志す人の相当割合は人の役になりたい、人を幸せにしたい、という動機を持っていると思います。

しかし、その思いとは裏腹に、この仕事は人の不満をぶつけられ、時に恨みをかう仕事です

刑事事件を例に挙げれば、依頼者は犯罪を犯した人か、犯罪を犯していないのに留置されている人です。

おとなしい人もいますが、事の大小を問わずすぐに人を呼び出し、要求に応えられないと、不満や恨みを投げかける人は結構いるので、もう慣れました。

このような被害者の相手方たるのは被害者ですので、弁護士に対しても、犯罪者に対するのと同様の対応をする必要があります。

このような当事者の対応に手を焼き、裁判手続にぬかりが生じれば、裁判官や検察官が黙っていません。

事件によっては、孤独な四面楚歌状態にもなりえる辛い時もあり、何のためにこんなことをやっているのだろうと疑問を感じる時もあります。

民事事件も一方が全面的に悪く他方が全面的に正しいという事件はあまりなく、このような事件に弁護士が介入するのは好ましくありませんので、何かしら、自分の依頼者にも、問題があるケースがほとんどであると推測されますので、上記のような刑事事件と同様の構造をはらんでいます。

ただ思うのは、このような事件が発生してしまった後は、発生前の状態に戻すことすらできない場合も多く、事件発生前の状態と同等、もしくはそれ以上の幸せな状態に持って行くことは不可能なケースが多いのです。

弁護士は不可能を可能にする職業ではなく、人、それもできれば当事者双方を、今よりも幸せにする仕事です。

事件前に比べて不満が残るのは仕方のない場合もあり、逆に、今よりも少しでも当事者が幸せになってくれれば自分が仕事をした実感を感じてよいのではないかと思います。

頑張っても感謝されないのは悲しい面もありますが、自分の仕事に自信を持てれば、結果に満足できると思います。

そうあるべく日々頑張ろうと改めて思います。

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