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2009年3月25日 (水曜日)

地裁の判断と高裁の判断

まだまだ若手で未熟な私のもとには、途中まで自分でこなしたが、あとどうすればわからないので、引き継いでほしい、という依頼がしばしばあります。

当然、勝算を計算のうえ、受任しますので、和解による解決ができなくても、ほぼ全ての案件で、一部勝訴以上の結果を地裁で残します。

法テラス案件が多いこともあってか、相手方の不服申立てに際して、高裁での代理は依頼されない(再び自分で行う)ケースも相当数あります。

しかし、私が代理人から外れたとたん、高裁で逆転の判断が連続して出たことがあり、残念に感じたことがあります。

同じ訴訟資料なら同じ判断が出るというのは理想論で、地裁と高裁の判断は結構分かれるようです。

これを分析すると、地裁は実質的妥当性を重視した判断をするのに対し、高裁は、最高裁や著名な学者の論文の記載に忠実な判断をしているといえると思います。

このように、判断手法の分かれる中で、われわれ弁護士の打てる方策といえば、文献や判例をしっかり調査したうえで、有利な主張を間違いなく裁判所に伝えるとともに、地裁では、結論の妥当性を説得的に論じる形式で、主張を構成するのが望ましいといえそうです。

裁かれる側からすれば、同じ訴訟資料からは、同じ結論を導いてほしいと思いますが、これは裁判官も人それぞれに考え方や立場が違うので、限界があります。

しかし、それは1つの事件を見る視点が複数あることに起因する面も大きく、誰がどこから見てもこれが妥当な結論であろう、そう思えるよう多角的に検討し、主張を構成することが大事です。

なかなか困難な話ではありますが、そういう活動をできるようがんばっていきたいと思います。

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