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2009年2月10日 (火曜日)

刑事弁護人は多弁に

普段、口数が少なく、依頼者に甘甘の私は、最近、刑事法廷ではおしゃべりになりつつあります。

被告人に有利なことだけを簡潔に手短に質問する。

これは、従来の刑事弁護手続では非常に重要なことでしたが、これは、頭がよく、刑事裁判手続に精通した裁判官や検察官が相手だからこその話で、それぞれが聞きたいことを聞きたい範囲で聞いて、判決に必要なピースを完成させることができるからです。

しかし、先日書いたとおり、近時、傍聴人増えていることと、裁判員制度を控えていることから、刑事裁判でのメッセージは、頭の良い裁判官よりも、むしろ、一般国民がわかりやすい内容を心がけるべきと思いました。

被告人に有利なことだけ簡潔に聞いて、後は裁判官まかせ、というのでは、決して傍聴人や裁判員は納得せず、むしろ、反感を買う可能性すら感じます。

いけないことはいけないと自覚させる、何を反省させるべきか理解させる、被害者の痛みを考えさせる、二度と犯罪を犯さないことを、口先で言うだけではなく、心から思わせる、そのような被告人質問を心がけなければならないと思います。

同時に、これまでの簡略な弁論要旨を廃し、なぜ被告人に軽い処罰を求めるのか、なぜこの事情は有利情状なのかを、もっとわかりやすく、説得力を持つかたちで書いていかねばならないとも思います。

裁判員制度を意識したわけではなく、自然と質問数や内容が変化したのは、頭ではなく、体が新時代の刑事裁判に反応した感じがします。

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