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2009年2月26日 (木曜日)

判決理由中の判断

裁判例を検討していると時々おかしなことに出会います。

原審判決や審決を取り消して、真逆の結論を出す裁判は決して珍しくありませんが、判決理由中で、原審等があげた理由a,b,c,d,e,f,g・・・・をことごとく全て否定して原審等を破棄する判決を見ると釈然としないものがあります。

結論が、裁く人によって変わる、これは仕方のないことです。

だからこその3審制です。                  

判決理由中の判断も同じですが、それでも、6つ7つある理由全てが正反対の結論に至る、というのは確率論的に非常に低いものと思います。

結局、裁判で重要なのは、ただひたすら結論だけであり、判決理由は当事者を納得させるための言葉の技巧にすぎない面があるということでしょう。

だからこそ、裁判所は判決理由中の判断の拘束力を嫌います。

b,c,eは理由として認めるけれど、a,d,f,gは理由として認められず、総合的に認められない、と書くと、判決理由がごちゃごちゃしてきますし、「総合的に」ってなんやねん?とますます当事者の疑念を招来するおそれさえあります。

それなら、すっぱり切り捨ててしまったほうが、理由には納得できなくとも、結論には納得してもらえる、といった感じでしょうか?

受験時代は、答案に引用可能な、裁判例の理由中のフレーズばかり追いかけて読んでいましたが、意味のないことであったよくわかります。

判決理由よりも、結論とそれに至った価値判断の経過を、「解説」から拾い上げ、自分なりに消化していく読み方が最も裁判例を読み込むうえで大事だと思います。

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