« スポーツチームは誰のためにある? | トップページ | タクシー運転手の経路選択権 »

2009年1月 8日 (木曜日)

相手に破産されたとき

破産は最強のカードです。

相手に破産された者は、ほとんど何も手を打つことができず、ただ自らの債権が消えゆくさまをおとなしく待つだけのことが多いです。

破産する者は、当然のことながら、財産のほとんどない個人が多く、そういった人たちの債権者は銀行や消費者金融です。

こういった会社は、破産の何たるかを熟知していますので、様々な不満を押し殺して、淡々と破産手続に協力します。

ただし、あまり有名でない業者や闇金は、法律に反した無茶な要求をしつこくしてくることがあるので、弁護士としても慎重かつ的確な対応が求められることがあります。

立場変わって、相手に破産された、と相談を受けるケース

銀行の代理人として債権回収をしていたところ飛ばれた、というケースでは、銀行はあっさり身をひき、淡々と損失処理手続に入ります。

企業や個人の代理人で債権回収をしていたところ飛ばれた、という場合、かなりの確率で「先生、なんとかなりまへんのか?」と食い下がられます。

念のため依頼者の言い分を聞き、手段を講じますが、大抵、破産法により効を奏しないことを何とかしてくれ、というものです。

しまいには、「依頼したのだから、何とか手段を考えてくれ」と弁護士任せにされ、できないことをしろ、と言われることに困惑します。

単純に破産法の理解と、債権回収の必要性の違いではあると思いますが、世間で悪役扱いの消費者金融よりも、消費者や一般個人の方がタチが悪いな、と思ってしまうことがあるのは皮肉なことです。

そういった不満を抱える依頼者を納得させることは、弁護士の仕事の中でも大変かつ心の痛いもので、そう思うと普段いとも簡単に申し立てる破産申し立ても、もう少し破産せずに頑張る方法を考えよう、という気がおきることがあります。

|

« スポーツチームは誰のためにある? | トップページ | タクシー運転手の経路選択権 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 相手に破産されたとき:

« スポーツチームは誰のためにある? | トップページ | タクシー運転手の経路選択権 »