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2008年12月 8日 (月曜日)

窃盗犯

あなたの身近な犯罪は?

と問われれば、一般市民の多くは、窃盗と暴行・傷害を挙げるでしょう。

それだけこの二つと自動車運転中の犯罪が、事件数としては大きいです。

この3者に共通することは、被害弁償が必要であること。

自動車運転に関しては保険が効くケースがほとんどのため、残る窃盗・傷害案件についていかに被告人に被害弁償させるかが裁判のポイントとなります。

被害者が関与できる刑事裁判手続が少しずつ始まっています。

多くの被告人は、金がないから被害弁償できないのは当然やん。被害弁償できたら犯罪なんかせ~へんちゅうねん。

という態度で、弁護人もそれに迎合しがちですが、満額ではなくとも、示談成立可能性が低くとも、被告人に示談を促し、少しでも多くの被害弁償を提供させることは、弁護人の大きな役目です。

国選弁護であると、成立の見込みのない示談の申入を初めからしない人がいますが、そうではなく、当事者の内心が少しでも満たされるよう尽力することこそ、弁護人の大きな役割ではないかと思います。

そして、お得意様のお客ではない国選弁護こそ、そのスキルを試される絶好の機会だと思います。

付帯私訴の制度は、被告人に被害弁償を促す大事な動機づけの制度となるでしょう。

この制度趣旨に鑑み、少しでも依頼者たる被告人に金を出させ、被害者の充足をはかることが今後ますます求められていくでしょう。

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