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2008年10月15日 (水曜日)

長くても短くても

今年から知的財産案件を少しずつ担当するようになりましたが、特許クレームというものはなんとも扱いずらいものです。

短すぎれば、発明として認められない可能性が高く、特許が成立しても、新規性・進歩性の欠如という手痛いカウンターパンチをくらう可能性があります。

そうかといって、ちょっとしたアイデアをなんでもかんでも盛り込んで長くなりすぎると、実質的に特許侵害をしている商品について、構成要件に該当せず、攻めきれないという難点があります。

特許申請に多大な労力と費用をかけていざ成立したら、侵害排除できないばかりか、逆に無効であると攻められるのは非常に辛い話です。

これはそもそも「特」許なるものが本質的にそう簡単に認められないものであることを意味しますが、あまりに認められないと、日本の創造意欲が全体的に低下してしまいますので、ある程度ゆるやかに認める必要もあります。

調整が難しい難問ですが、多少でも、一般人が容易にはたどり着けない発想はできる限り保護し、ライセンス契約等を通じて利用料を介して共有し、そのうえに新たな発想を次々と積み上げていくのが、最も望ましいのではないかと思います。

その意味で、特許案件は1件が大きいですが、今後縮小傾向がすすみ、著作権・意匠権・実用新案権・パブリシティー権といった比較的身近な案件が増えていくのではないかと思います。

知的財産事件は非常に難解ですが、「文化を守る」という、この仕事をやっていてめったに携われない重要な任務を与えられた感じがしてワクワクします。

どこまで成長できるかわかりませんが、この分野のスペシャリストとなれるよう精一杯頑張っていきたいと思います。

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