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2008年10月 2日 (木曜日)

夫婦のカタチ

離婚案件は、実務をこなしていれば、法律的なことは比較的容易に身に付きますが、様々なバリエーションがあるので、応用力が求められます。

その一つが生活費の負担方法です。

夫が給与入金口座を支配しながら、現金だけ渡す

計算が面倒くさいので、給与入金口座のキャッシュカードを妻に渡す

大きくわけてこの二つがありますが、この差は離婚調停に至ると大きいです。

妻に対する誠意が見られるのは後者ですが、後者は妻による生活費(婚姻費用)の取得が事実上やり放題であり、婚姻費用分担を、離婚調停の駆け引きの材料に使えません。

完全に主導権を握る夫は、離婚調停でも、妻の生活を交渉材料に、主導権を握ることができますが、家計を妻にゆだねるやや誠実な夫は、場合によってはその給料から妻の興信所費用が支出されることもあり、散々です。

夫婦のケンカは仁義なきものといいますが、冷酷な夫と結婚すると、離婚時にまで不利な立場にあり続ける妻も、誠意を見せて接しているのに、浮気されて勝手に別居された夫も、裁判所では、これまでの努力に見合った成果を挙げることが困難な現状は、おかしいと思います。

しかし、法律は一般人を基準として作成されるもので、変人を基準として作成されません。

これをふまえれば、変人とは接するべきでなく、変人との接触は事故であるというのが日本の法体制だといえます。

法の制定過程には考えるものがないわけではありませんが、結果にはおおいに不満です。

離婚案件に特に多いですが、それに限らず、誠実な人間に不利になる結果がどう考えてもおかしい案件にはよくめぐりあいます。

そういった人を少しでも救うべく、そういった人たちが救われる道を自分が閉ざさないよう、このような案件にはかなりの緊張感をもって臨んでいます。

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