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2008年7月29日 (火曜日)

債務者がつけあがる理由

弁護士費用を分割にしてほしいというから分割にしてあげたら、1回も支払わずばっくれる心ない依頼者がいることは何度かここでも取り上げました。

人の好意を踏みにじる人間は最低であることを、私は、子供や、ふれあう人たちにしっかりと教えていきたいと感じています。

こうした人間は、請求されないから払わなくていいや、と考える人たちですので、定期的に電話して、どのように支払ってくれるのか尋ねる必要があります。

もちろん、取り立てまではしないのですが、明らかに着信拒否している依頼者に対しては、強く請求せざるをえず、どこまでの請求を行うかはしばしば考えることです。

弁護士は取り立てをするわけではないので、今すぐは支払えなくても、堂々と電話をとって、どのように支払っていく予定かを説明すれば足りるのですが、それすらも出来ずに逃げ回る人に対しては、多少しつこいと思われても、何度か電話をせざるをえません。

取立の手段次第では、恐喝にすらなりかねない際どいところですので、決して無茶なことはしませんが、その裏で、法テラスなどの弁護士費用の分割金を一度も支払わないで逃げる人間がいることはゆゆしき事態ですし、契約当時の支払意思があれば犯罪にならない現行の詐欺罪の構成要件の再検討も必要ではないかと思います。

弁護士費用に限らず、払う払うといって全然支払わない債務者はどこの社会にもいますし、これが紛争となると、債権者代理人は、執行は費用対効果が悪いから、相手の言うとおりの返済案で任意に支払わせた方がよいといい、債務者代理人は、お金がないからこの返済案が限界で、これに応じないなら破産するしかない、といいます。

いずれも大事な仕事ですが、やや債務者に甘すぎる世の中である気がしないわけではありません。

このような問題を解消するのは強制執行をもう少し簡便な制度にすることだと思います。

執行が簡単になれば、債権者の泣き寝入りは幾分解消され、社会全体として計算しやすいものになるでしょう。

もちろん、弁護士費用回収のために強制執行まではしませんが、性根のゆがんだ債務者が社会に及ぼす影響を最小限度に抑えるためにも、執行の簡易化は法制度の大きな課題である気がします。

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