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2008年7月25日 (金曜日)

被告人不在の刑事裁判

当事者が不在でも手続を進められる場合について論ぜよ

という論文試験に向けて連日図書館にこもっていたのももう7年前のことです。

ホリエモン裁判は本人不在で粛々と行われましたが、控訴審は被告人に出頭義務はありませんし、弁護人がいなくても判決言渡しはなされます。

私も、とある国選控訴審案件で、別件の和解が長引き、裁判所に「和解が長引いているから10分待ってくれ」と連絡して、10分遅れで法廷に行くと、もう判決言渡しが終わっている、ということがありました。

1審で手続保障はすんでいると見るのか、控訴審は当事者・弁護人の出頭にかかわらず、粛々とすすめられることには、弁護士として多少の違和感を感じます。

そんな控訴審へは、拘置所在監者はほとんど出頭しますが、在宅被告人の中には出頭を拒否する人がしばしばいます。

結果は弁護人に電話すればすぐわかりますし、かったるい判決を公衆の面前で長々と聞かされる苦痛をむざむざと受けにいけない、という意見には理解できるものがあります。

その裏には、刑事裁判の判決の在り方に変化が求められていそうです。

刑事裁判の判決は、被告人にその責任を自覚させるという重大な任務がありますが、難しくてかったるい、というのでは、その目的を達成しません。

傍聴人も聞いていて眠くなる場合も少なくないと思います。

裁判員制度の開始に求められる効果は、現在のかっこつけた小難しい判決文を平易でわかりやすいものにかえることもあるのだと思います。

カウントダウンの始まった裁判員制度には不安もありますが、大きな期待を抱いています。

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