« 酒相場市場 | トップページ | 相談と書面と仕事 »

2008年6月30日 (月曜日)

どれだけ有益?

離婚調停を申し立てる際、親権・財産分与はもちろん、婚姻費用・養育費・慰謝料もくっつけて申し立てます。

女性依頼者の中には、お金はいらないから早くあいつと別れたい、という人もいますが、法律上養育費がとれる以上、もらっておいて損はないですし、将来気がかわる可能性もありますし、婚姻費用や養育費の金額を交渉材料にして離婚の話し合いを優位にすすめることもできます。

慰謝料を取る気がない、あるいは、取れる見込みが薄くとも、離婚の原因は相手にある(自分にはない)ことをしっかりと主張することにより、調停委員の協力を仰ぐという目的も考えられます。

すなわち、依頼者がお金はいらないといっても、依頼者に何らかの利益があるのであれば、代理人としてはそれら全てを主張すべきなのは当然のことです。

ところで、年金分割はどうでしょうか。

昨年4月から合意による分割が可能となり、円満な離婚の際には、このような協議も可能となりましたが、弁護士に依頼が来る大喧嘩案件では交渉による分割が望める事案は多くなく、弁護士は決して年金分割に詳しくありませんでした。

今年4月から、年金の強制分割が可能となりましたが、まだ期間が3か月で、微々たる額の年金のために調停が長引くのは避けたいと思う依頼者は多いです。

確かに費用対効果を考えれば、年金分割は割に合わない点が今はありますが、直に割に合う期日はやってきます。

その時、依頼者が要求しないからやらないとか、そもそも年金分割の方法を知らないとなると問題になります。

新しい制度ができるとすぐにとびつきはするものの、実際にその制度が動きはじめるときには飽きて忘れているということは結構あるものです。

今日はそんな年金分割の講義に非常に多数の弁護士が参加しており、半分忘れかけた記憶の整理に努めていました。

|

« 酒相場市場 | トップページ | 相談と書面と仕事 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: どれだけ有益?:

« 酒相場市場 | トップページ | 相談と書面と仕事 »