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2008年5月26日 (月曜日)

法テラスの債務整理

今年に入って法テラスの債務整理の相談にあまり好ましくない傾向が出てきました。

生活扶助証明書を示して、「これ見せたらタダになるって聞いたんやけど、あんたこんな俺から金取るん?」という人が一人や二人ではありません。

これは、関連施設の人の説明が悪いせいでしょう。

生活扶助を受けている人は相談料が無料になりますが、弁護士に委任する場合の費用まで0円になるわけではありません。

もちろん、通常の費用の4割程度にカットされ、分割も認められるという破格の条件なのですが、1円でも払うのを拒絶するこのような依頼者に会うと、自分は何のために頑張っているのかと疑問に感じてしまいます。

もう少し法テラスの説明を周知させるとともに、「助けられて当然」という考えは少し考え直してもらわなければならないと思います。

もう一つは、長年放置してきて利息がかさみ、時効終了直前に訴えられたという事件を慌ててもってくる人が増えたことです。

金融機関がむざむざと時効を成立させるはずがありません。

時効期間逃げ切ればいいや、という考えはあながち間違いではないですが、そう簡単な話ではありません。

まだ、時効寸前に相談にきてくれればいろいろとアドバイスができたのですが、時効寸前に訴状を受領して相談に来たとなれば、勝ち目のない裁判を受けるより他はありません。

目先の数千円の相談料をケチって、何百万もの負債を免れる機会を失うというのは非常にもったいないことです。

最近の法テラスの債務整理の依頼者はこんな感じであまり正当ではない方が増え、受任しても指示した書類を催促しても持ってこなかったり、分割金を一度も払わなかったりとやりたい放題です。

これまで、できる限り依頼者の負担にならない費用設定を心がけてきましたが、このような好意が、「当たり前」と思われ、軽く裏切られるのであれば、私も費用設定や、受任範囲を検討せざるをえません。

お金のない人でも助けるべき人は助けたいと思いますが、最近、お金のない人が公費を濫用しているケースが多く、これからのこの業界がいかに正義に貢献できるかを考えるうえで、非常に難しい問題がまた出てきたものだと思いました。

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コメント

債務ではなく、戸籍の相談で一度伺いましたが、はっきり言って事前説明もないまま紙だけ書いて弁護士にひきつがれ、その弁護士も態度がひどいもんでした。

はじめに状況説明をすると、こちらには黙ってろ、と言わんばかりの態度で一方的に聞きたいことだけ聞いていました。
独り言でぶつぶつと話しながら「じゃぁ次はうちの事務所のほうで続きをしますか。」ということで、そういうシステムなのかしらということで後日弁護士の事務所に伺いました。
また一方的に聞きたいことだけ聞いて、「では役所に行ってこの書類をとってきてください。料金は月々五千円でいいですね」
といきなりここで値段提示。
相談無料ということで話を伺っているのに、そのあとの手続きにお金を払うのであればその説明もほしいところですが、そこは説明ない。
結局トータルでいくらかかるのかもわからず、何のお金なのかも説明もなく、なぜ月々五千円なのかもわからず、知らないうちにローンを組まされるのとかわらないくらい、インフォームドコンセントというものがまったくないまま支払させる様子は詐欺と同じだと思いました。
すぐに法テラスに連絡しても、「それはすみません」というだけで、結局相談に関しては弁護士に任せているということで、法テラスからの説明はなし。
おさまりがつかないですし、結局相談したい件も残っているので、数ヶ月後、もう一度その件で連絡をし、前回の弁護士の件も話すと、「今回は違う弁護士になりますので」ということ。違う弁護士を紹介してくれるのであれば、なぜ最初に連絡した時点で変えてくれなかったのかと思います。この期間も戸籍上の問題で生活上困っているというのに。

とにかく、法テラス自身のシステムにも、引き継がれた弁護士にも、事前説明がなさすぎますし、上から目線で「相談に乗ってやっってるのに」という態度はいただけません。

無料相談の看板をうたっていても、後に何十万という金額を支払うわけですが、それすら最初に説明がありません。どこからどこまで無料でどこから有料なのかも曖昧です。民間企業ではありえないシステム不備だと思いました。

これでは、腹が立つ人もでてくるでしょうと思います。

投稿: 怒ってます。 | 2008年10月20日 (月曜日) 12時15分

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