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2008年5月23日 (金曜日)

「弁護士」像に対する思い違い

裁判員制度開始まで1年をきって、法曹、特に弁護士ってどんな人かな?という疑問に興味が集まりつつある感がありますが、一般の人が描く弁護士像と実際の弁護士とはかなりかけはなれています。

言い出すときるがないので、今日は2点に絞って書きたいと思います。

弁護士とは訴訟をする人。訴訟のできる人はできる弁護士。

弁護士の中にはこのようなことを考えている人はいませんが、かなりの人がこう勘違いしているようです。

行政・知材・医療過誤など、法律的評価を巡る難しい案件を除けば、ほとんどの案件は訴訟とすべきではなく、交渉で解決すべき事件といえます。

修習生大量増加の陰で裁判官の人数を増やさないのは、訴訟のコストを再認識させて、裁判官の仕事を絞ろうとする意図があるのかもしれないと思います。

大多数の裁判はそこそこ法律と実務をかじった人ならこなせますし、そのほとんどの事件は弁護士以上に法律を勉強している裁判官がリードし、弁護士はこれに従うという関係になっています。

本来なら弁護士が法律を研究し、担当裁判官を説得しなければならないのですが、裁判官が頭がよすぎるがために、弁護士が手抜きして、事件処理を裁判官に頼り切っている点は大きな問題です。

もう一つは専門分野の話です。

弁護士会の紹介やHPで見たという、弁護士の専門分野情報ほどあてにならないものはありません。

実力がないのに過信している弁護士に限って、過去の判例や書籍に頼ればなんとかなる、という程度の分野を専門分野にしていることが多々ありますし、その程度の実力でも、訴訟案件であれば裁判官がなんとかしてくれます。

本当にトップクラスの実力を持つ弁護士は自分の専門分野を誇示しませんし、口づてで依頼者が増えるため、アピールする必要もありません。

そして、余裕のある弁護士ほど、一般案件の弁護士料金は低く設定されがちです。

そういうわけで、一般の人が描く弁護士と、現実の弁護士は大きく異なり、このことが、弁護士会を通じた事件紹介などでは、様々なトラブルを生みます。

弁護士会もこの問題に積極的に取り組んでいますが、よりよい社会には、もっと弁護士という職業が適正に評価されるべきだと思います。

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