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2008年1月31日 (木曜日)

実質的代弁者よ形式的代弁者

弁護士は依頼者の主張を法的構成して代弁します。

代弁のやり方は人それぞれで、それ自体の善し悪しは判断できませんが、一つだけはっきりと悪いといえる代弁のやり方があります。

弁護士は依頼者の言い分を代弁しますが、その言い分が法律に則って理由のあるものかどうかは、常に吟味します。

依頼者の言い分に理由があるか、さらには、相手方の言い分に理由があるかもふまえて、妥当な紛争処理の落ち着きどころがあるかを考えて、早期に和解をまとえようとする弁護士は、事件全体を見通した良い弁護士だと考えます。

逆に、依頼者の言い分を押し通そうと躍起になり、事件自体を解決しようとしない弁護士は、弁護士の資質として大事な一面はありますが、全体的には評価されにくいと思います。

今まで相手方代理人になった弁護士を見て、事件の落ち着きどころを的確に見極めて、時によっては依頼者にきちんと意見できる弁護士とあたった際は、私も同じ意見のことが多く、結果的に早く依頼者の満たされた結果を実現しやすいです。

逆に、記録もろくに読まず、ただ依頼者の言い分を形式的に代弁するだけで、依頼者にもの申すこともできない弁護士とあたった場合には、こちらが妥当な和解案を提案すれば、もっと譲歩しろと、言うだけで、事件解決の姿勢がなく、結果的に依頼者が損するなら和解は勧められないと思い、裁判に至ります。

こんな形式的な代弁者が減れば裁判制度はもっと使いやすくなると思うのですが、今後弁護士が増えていくと、食べていけない弁護士が無理筋の事件を受任して、ごねるだけごねて和解金をせしめる、というよからぬ事件処理が増えそうで非常に心配です。

そんな事態を招かないためにも、形式的な仕事は出来る限り廃し、できるかぎり早期に依頼者の権利を実現できるよう心がけていきたいと思います。

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