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2007年11月 3日 (土曜日)

着手金0円事件の思わぬ問題点

弁護士に依頼したいけどお金が無い、という人はたくさんいます。

この場合、法テラスの法律扶助の手続をとることが多いですが、私は、事件処理の中で確実にいくらかのお金の回収が見込める事件は着手金無しで受任しています。

理由は、①着手金を0にして、最後に精算すれば、依頼者は弁護士費用のリスクを負わずに、目的を達成することができる②法テラスの手続が面倒くさく、お金を回収してもそれを依頼者の手元に返すまでに非常に時間がかかる③依頼者の説明と違った事情が発生し、目的の達成が困難になった場合、お金を受け取っていない分、トラブルなく、事件を終えることができる、といったところです。

不動産仲介業なども、いくら働いても結果を出せなければお金はもらえない業種はたくさんあり、弁護士業もこれと一線を画する存在ではないため、ある意味当然の措置ともいえるでしょう。

依頼者にローリスクハイリターンをもたらすことこそ、弁護士の最高の仕事ですので、このような事件処理ができた際は、私も心地よいです。

しかし、最近思わぬ問題点があることが判明しました。

依頼者から事件を正確に聴取し、正確な事件処理をするためには、打ち合わせを綿密に行う必要があります。

着手金0円事件の依頼者の中には、結果を出すまでお金は払わなくて当然だと思う方もいますが、多くの人は「お金も払ってないのに、一生懸命やってくれて恐縮している」ようなのです。

そして、打ち合わせのたびに、阪急などで、高価なお菓子などを買って持ってこられるのは、とてもうれしいのですが、反面で、「そんなに無理しないで、私の報酬はきちんと後でもらいますから」と思ってしまいます。

自分では、依頼者の負担を最小にしようと頑張っているのですが、頑張ればそれがまた依頼者を恐縮させ、負担をかけさせてしまうのは、ちょっと残念です。

こういう依頼者にはより一層早く確実な仕事を提供できるよう頑張っていきたいと思います。

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