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2007年11月 7日 (水曜日)

建築ラッシュの裏で

建築ラッシュのこの時世ですが、不動産賃貸借をめぐるトラブルは非常に多くあります。
比較的新しい、おしゃれな建物や一等地の土地の賃貸借の場合、争点は家賃を払えるかどうかに集約されることが多いです。
借主は継続して借りたいが高い家賃が払えずに困る。
貸主は、きちんと家賃を払ってくれれば強制執行をしてまで追い出したくはないが、払ってくれないのであれば少しでも早く追い出し、次の借主を探したいと思います。
この場合、借主が現行賃料を払っていけるかがポイントで、継続して賃料を払えるメドがあれば賃貸借契約は支払う方向で、メドが立たなければ期限を定めて退去してもらう方向で話し合いをすることが多いです。
このような不動産はそれ自体の価格も、賃料も相当になりますので、簡単な事案の割には当事者の負担が大きくなりがちであることを考慮しなければならないと思います。
逆に、老朽化した建物や、不便な場所にある土地の紛争は弁護士の負担が非常に大きくなる場合があります。
家賃の適正が争点になることは多いですが、このような不動産は長期間賃貸されていることが多く、相当賃料が相当上下することがあります。
また、賃貸期間中に相続等により契約当事者が変更する場合もあり、権利関係が錯綜すると大変です。
所有や賃貸の基幹が長いと、不動産への愛着も大きくなり、和解にあたって感情論の占める割合も増えていきます。
そのほかにも近隣で近い条件の物件を探すにも一苦労であったりするなど、現代的な不動産賃貸借トラブルに慣れるとやりにくい面が多々あります。
バブル崩壊後少しずつ不動産価格が回復していく中で、このような不動産でも建物を新築して流通させようとする動きは大きく、任意売却等は比較的容易にできることはせめてもの救いで、これによりいい建物が建ち収入があがると、代理人としてもやりがいがありますが、「曽祖父からの思い入れのある不動産だから手を加えたくない」といわれることもままあり、打つ手がなくなると大変です。
賃貸借関連事件は、法律自体は非常に難解な反面、争点は比較的簡明になりやすいですが、現実の処理は非常に手間がかかることが多いです。
個人的にはやりがいのある分野だと思っていますので、もっと勉強して確実・迅速に処理できるようになりたいと思います。

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