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2007年11月15日 (木曜日)

礼儀と人間性と

人の社会には当然に礼儀があります。
礼儀を守らない人間に対しては「何だコイツは?!」と感じ、距離を置いてしまいます。
厄介なのは、人によって正しいと思う礼儀がまちまちの場合があり、このすれ違いにより、大喧嘩に発展することもあります。
Aさん「この場合、あなたはこういう態度をとるのが常識じゃないか?」
Bさん「常識だなんて自分の考えを押し付けるなよ、自分はこういう考えでこう対応したのだし、それがおかしいといわれる筋合いはない」
こういう議論になった場合、どちらが正しいか結論が出ないまま、自分が正しい、相手がおかしいと心の中で秘めたまま距離を置いてしまうことになりやすいです。
弁護士が取り扱う事件も、離婚案件を中心に、こういった些細なすれ違いから大喧嘩に至ったというケースが少なくありません。
本当は弁護士が介入する必要はなく、当事者間で冷静に話し合って解決するのが望ましいのですが、当事者双方が感情的になっているため、第三者に仲介してもらわなければならない、という状況に陥ってしまうことがしばしばあるのです。
このようなとき、事件をスムーズに、かつ、円満に解決するために必要なのは、知力よりも豊富な人間性です。
信頼できる人の言葉は、自分の正義や信念に反していても、受け入れられるもので、一言で事件をきれいに解決することも出てきます。
どれだけ丁寧に事件記録を読み込み、精緻な理屈を立てても、経験も人間性も豊かなベテラン弁護士に匹敵する事件処理はそう簡単にはできません。
弁護士になって磨くべきは知力よりも人間性。
些細な事件ほど、このことをよく考えさせられます。

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