« 男は自分から退けない | トップページ | ニュースの見方 »

2007年9月14日 (金曜日)

法律事務所は安全か?

とある大阪の法律事務所でおきた事務員強盗殺人事件は決して人事と考えてはいけません。

法律事務所は紛争案件をかかえるため、一般のオフィスよりもはるかに危険な用件や、人が訪れます。

また、個人の重大情報を多数取り扱っている点からも、セキュリティには万全を期す必要があります。

弁護士は外に出る仕事が多いため、個人事務所などでは、女性が一人残される、というのもままあることで、そういった際に、問題が起こらないよう十分な配慮をすることは法律事務所経営の基本中の基本です。

大阪の場合、法律事務所は裁判所徒歩圏内に集中していますので、法律事務所ビルというのは決して珍しくなく、この場合、ビル自体が最新のセキュリティーを備えていることは多いです。

しかし、やはりまだまだ万全のセキュリティーを備えた事務所はなかなかないように思います。

その理由の一つは、法律事務所は敷居が低くなければならない、依頼者が気楽に来れて、気楽に話せる環境でなければならない、最後はエレベーターまで送っていける環境でなかればならない、という依頼者への配慮が大きな反対要素としてあります。

依頼者が簡単に入れるところは、問題も簡単に入ってきやすい、依頼者に最大の利益をもたらそうと考える中で矛盾にぶつかります。

大会社の顧問先ばかり取り扱う事務所は現在の最高のセキュリティーを備えた場所が適切と答えがでるのでしょうが、それはわずか数箇所の事務所のみの話であり、大多数・ほぼすべての法律事務所は依頼者が気楽に入れる環境でありつつ、依頼者や情報等を確実に守り抜くことが要請されます。

方向性が矛盾する以上、あまり深く考え込んではいけないことかもしれませんが、だからといって自分のやりたいようにやって、後は野となれ山となれ、ではあまりにも無責任です。

法律事務所が依頼者との「距離」とその「保護」をどう考えていくかはこれからも大きな問題として検討され続けていくのでしょう。

|

« 男は自分から退けない | トップページ | ニュースの見方 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 法律事務所は安全か?:

« 男は自分から退けない | トップページ | ニュースの見方 »