シーズンを通してみれば
今年はセリーグが未曾有の大混戦になっていました。
昨年の試合数で、プレーオフなしで最後まで勝率を競ってほしかったという思いもあります。
序盤に飛び出した巨人、シーズン通してコンスタントな成績だが福留の故障などで波に乗り切れなかった中日、シーズン序盤から交流戦まで大乱調も、驚異的な追い上げで首位奪還したまではよかったが、最後にまた乱調期が訪れた阪神、シーズンを通じた成績は三者三様です。
同様に、サッカーのJ2リーグも5チームによる昇格争いの大混戦に突入してきました。
序盤に飛びぬけるも、最近の失速で一気に団子グループにとりこまれようとしている札幌
地味に勝ち点を稼ぎ続け上位をキープした京都
序盤7連敗で監督交代も示唆されたが立て直し、一気に2位に躍り出た東京
チャンスはありながら勝負所で上位との直接対決や、下位チームとの対決をとりこぼし、勝ち点を伸ばしきれない仙台
低迷で監督交代した後、驚異的な追い上げを見せ、一気に上位グループをとらえた大阪
それぞれのチームがそれぞれ、思うようにいかない時期、うまくいった時期を乗り越え、同じような勝ち点にたどりついているというのは面白い話です。
マラソンであれば、最近は、多くのレースが先頭集団が少しずつ人数が少なくなっていき、優勝候補が絞られるケースがほとんどになってきましたが、球技のシーズンでは、一度優勝争いから脱落したかに見えたチームが、上位の伸び悩みなどもあって突然優勝争いに顔を出してくるということがしばしばあり、面白い話です。
シーズンを通じて固定メンバーで固定した戦術でやりとおすことは現在は困難で、時期やチーム状況に応じた柔軟な対応が必要となります。
それと同時に、シーズン全体を見通して、巨視的なチーム作りもしなければならない、監監督業は華やかなようであまりやりたくない職業であることがわかります。
我々の職業は、スポーツのように調子があがったりさがったりしないコンスタントなものですが、後で通してみると、あそこでああしておけばよかったとか、あの段階で着手しておけばより早くできたのに、とか、いろいろ考えることもあります。
1年を振り返ってよい1年であったと思えるように、あと3か月悔いのないようがんばっていきたいと思います。
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