« つながらない電話 | トップページ | 眠る傍聴人 »

2007年9月19日 (水曜日)

無料法律相談のリピーター

市役所相談は、リピーターが多いといわれています。
無料相談ということもあり、法律相談費用をかけずに困っていることを聞けるという大きなメリットがあるため、一度これを利用してうまくいったら再度利用したい、という人がいるのは当然です。
他方で、本当は1時間以上かけて綿密に検討しないと答えが出ない相談を、無料相談で無理やり解決を求めようとする人や、自分の考える正義を弁護士が追認してくれることのみを求めて相談に訪れるリピーターもおり、これらの人は、自分の思い通りの結論を得られなかった場合、弁護士や市役所に苦情を述べるケースもあります。
さらには、事件性のないただの愚痴を聞かされるだけのケースもあり、リピーターが多い影で、本当に弁護士の相談が必要な人が泣いていないかどうか心配になります。
同様の無料相談でも、法テラスの相談は、資力に乏しいことと事件性という要件を事前に確認しているせいか、クレサラ案件を中心に、経済的事情により弁護士と縁がなかった人たちを救済するいい場だと関心してました。
今日は、その法テラスの法律相談でしたが、これまでに比べ、少し市役所相談よりの、変なリピーターが最近増えてきたのかな、という感じがしました。
初めて法テラスの相談を担当した際、隣の部屋から「ここの相談は無料で今日限りでもないので、また改めて別の弁護士に相談してください」と、言う声が聞こえ、なるほど厄介な相談者はこうやって帰ってもらえばいいのか、と感じたのを覚えていますが、過払い案件などがすんなり弁護士が決まる反面で、そういった弁護士でも手に負えない事件や依頼者が繰り返し利用して、そのような件の相談割合が増えているのでは、と思うと、せっかくの制度趣旨が害され、悲しい気分になります。
激しく自己流の正義を主張する相談者に安易に迎合して、納得して帰ってもらうことも、勝算の定かではない事件を安易に受任して、「裁判には負けました。裁判官が世間知らずだからだ」ですますことも非常に簡単なことですが、それではこの業界の信頼はどんどん失墜し、ごねれば法をも覆しうると勘違いする輩も増えていきます。
法律相談では、つい、受任できるかどうかを最大の関心事において、客観的に話を聞きがちですが、悪い意味でのリピーターの考えを正確に理解し、その主張を貫くことがどれだけ不都合があったり、デメリットになるかを理解させ、納得して帰ってもらうことも、法律相談担当弁護士の重大な任務であると最近気づきました。
受任の可否だけでなく、相談者の納得をもっと意識して、つまらないと思う話にももっと積極的に対応していかねばならないと思います。
ところで、最近法律相談や事件紹介の際、私を氏名してくれる相談者がしばしばいます。
大阪弁護士会の会員情報かこの拙劣冗長なブログあたりが情報源になっているのかわかりませんが、これからの時代、情報発信が何より大事になってくることを物語っているようです。

|

« つながらない電話 | トップページ | 眠る傍聴人 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 無料法律相談のリピーター:

« つながらない電話 | トップページ | 眠る傍聴人 »