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2007年8月 1日 (水曜日)

専心職務遂行義務?

大相撲の朝青龍は2場所の出場停止のようです。
現実の怪我の程度がどうだったかはともかく、怪我を理由に地方巡業を回避したのであれば、怪我を早く治して次の場所に万全を期すべき言動が望まれるにもかかわらず、これを怠り、かえって怪我を悪化させてしまったことが相撲協会に対する背信行為ととらえられたことが最大の問題なのでしょう。
有名サッカー選手の参加する大会に出る機会はそう簡単にはまわってこず、これに出たい気持ちは良くわかりますが、自分の仕事の主を欺くかたちで自分の私生活を仕事より優先させては大問題です。
仕事をプロとして行う以上、特に公の場に出る際には最善を尽くす義務があります。
プロ野球選手やプロサッカー選手は、練習や私生活ではある程度の自由は認められても、それは試合で最善を尽くせることが前提にあり、試合に向けて最善を尽くさない選手はよほど特別な選手でない限りクビになります。
裁判官も、決して特別な人間ではなく、普段はおしゃべりでお酒好きなおじさまであることが多いのでしょうが、法廷に出る際には、法的に十分に練り尽くした判断を提示することが当然に要求されます。
人間である以上、やりたいことはたくさんありますし、やりたいことを押し殺してまで仕事に専心する生活は誰も望みません。
しかし、プロである以上は、公の場で「最善のパフォーマンスができるよう十分に準備する義務」があります。
非常に抽象的・流動的なわかりにくい義務ですが、これを自分の頭で考えて線引きし、自分のやりたいこともこの線をこえてやってはいけないと自制する力もプロには要求されます。
仕事と人生のどちらをとるべきかと問われれば、疑いなく後者をとるべきですが、仕事あっての人生でもある以上、ある程度仕事のために人生を犠牲にしないといけない場面があることはやむをえないことです。
願わくばこれが小さいにこしたことはないのですが、最少限度におさえるためにも、自分できちんとここまでは良い、ここからはダメという線引きを行い、後者はきっちりと義務を果たす気構えが大事であることがこの件から学び取れます。

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