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2007年8月 3日 (金曜日)

法曹とクールビズ

クールビズが唱えられて以降、様々なところで脱フォーマルな試みがなされています。
裁判所では1点の例外を除き、クールビズが推奨され、この時期服装は皆かなりゆるやかになっています(女性は前から緩やかな服装でしたが)。
検察庁でも軽装を推奨する張り紙があり、新鮮な感じがしました。
今日は台風の中、大阪拘置所に接見にいってきましたが、背広にネクタイの服装をしていたのは私だけで、もはやネクタイは夏には消える裏風物詩になるのではないかと考えてしまいました。
裁判所での弁論準備手続で、それほど時間がかからないだろうからいちいち背広を着脱するのが面倒くさい、と考えてそのままの姿でいると、裁判官や書記官に、「代理人、暑いですから楽にされて結構ですよ」と、クールビズを暗に懇願されることさえあります。
楽な姿でいたい、という本音を、仕事の場ではフォーマルでなければならない、という理性で押し殺してきたのが、環境保護の建前のもとに、本音を開放できたため、クールビズはここまで流行したのでしょう。
基本方針は間違いないはずですので、クールビズ自体はこのままもっと流行してほしいと思います。
ところが、この仕事、1点だけ融通がきかない反クールビズな場があります。
法廷では厳粛に事件処理にあたらねばならないため、男性代理人は少なくともネクタイ着用、裁判官に至っては真っ黒な法服着用が必要となります。
夏場の長時間の尋問などの際には、なんて融通のきかない制度なんだとぼやきたくなります。
しかし、事件は人の一生がかかっている以上、「いいかげんな処理をされた」と思われ、裁判やこの職業に対する信頼を失墜してしまうことが最も恐るべきことですので、法廷ではフォーマルであるべき、というのはやはり崩しようがないと理解できます。
固い人間よりも話しやすいおおらかな人間の方が適正があるといわれるこの仕事でも、フォーマルを維持しないといけない一角があることは意外なようで当然な側面です。

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