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2007年7月13日 (金曜日)

信頼と裏づけ捜査

依頼者から依頼を受けて仕事をする以上、信頼関係の確保を心がけねばなりません。
自分も相手に信頼されるよう努めるとともに、相手のことを信頼しようと努力しなければなりません。
ところで、事件内容の把握は、最初は依頼者から行うもので、いろいろと話を聞いて事件の像を把握します。
その際、依頼者のいうことが全て正しく、裁判上認定されることはほとんどなく、事件の受任を検討するうえで、弁護士は当然に重要な事実とそうでない事実、立証可能な事実とそうでない事実を分別していきます。
ここで、まず立証できないであろうと感じる事実があっても、それが依頼者の主張の中核をなすものであれば、相手にぶつけていかざるをえません。
当然、相手は怒り、「十分な調査もせず勝手な主張ばかりして・・」と代理人を責めてきますし、表現を誤れば名誉毀損の問題まで生じます。
依頼者との信頼関係を築くうえで、これを信頼し、最大の主張を相手にぶつけることは基本中の基本ですが、この主張が誤解や虚偽であった場合の防衛策も同時に考えねばならないのはつらいところです。
事件解決のスピードを要求されるこの時代、早く内容証明郵便を出す、早く訴状を出すことも要求されてきますが、依頼者が提供してきた事実だけではなく、自ら積極的に証拠収集に乗り出し、今後の展開についての見通しと確実性を確保していくことが大事なのだと思います。
事件に着手してから、依頼者のこの言い分少し怪しいぞ、と思ったら色々調べてみることは、依頼者を信頼していない態度で後ろめたい感じもあった時期がありましたが、今考えると、冷静な一手だと思います。
事件を吟味しすぎることはないため、できるかぎり多角的に吟味できるよう努めていきたいと思います。

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